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家庭料理~風邪にはチキンスープ

毎年お正月に、加来家の手料理を大切なお友だち(迷惑に思われるかもしれないが、ほとんど家族みたいな人たち)に食べていただく。

わたしは料理が得意ではないし、料理が大好き、というわけでもないのに、よくわからないけれど毎年好評なのでとてもうれしい。
お料理がおいしいというだけでなく、わたしが生まれ育った環境や家族が受け入れてもらえているような気がして、すごく肯定された気持ちになる。
そして、お母さんやお父さんが誇らしいと思うし、お母さんやお父さんの子でよかったと思うし、お母さんやお父さんに対して「ありがとう」という気持ちがふくふくと湧いてくる。

1月と7月の絵本サロンでは、持ち寄りパーティーをしてきた。先日は、加来家秘伝のチキンスープを食べていただいた。
どういうわけでそうなったのかわからないのだが、わたしが子どものころ、家族の誰かが風邪をひくと決まってお母さんがこのチキンスープを作っていたのだ。風邪をひかなくても、寒くてかなわないなあと思うような日は、おかずとしてこのスープが出ていた。アメリカ人ではないですよ。生まれも育ちも京都のお母さん。どうしてこのスープを作るようになったかは知らない。おそらくお父さんが好きな味だったのではないかと思う。

絵本サロンでチキンスープを食べたメンバーが口をそろえて「作り方教えてください!」という。そんなにおいしいのか?このスープは。わたしとしては、いつもの家庭の味なので、みんなの反応が本当に理解できない。

「このにんにくのとろけ具合がたまらない」
「香りがいいよね」
「だしがしっかりしてる」
「なんかね、酔っ払ったみたいな感じ。からだが」
「家でも作りたーい」

放置していたFace Bookでも「のぶえさん、うちの子、風邪ひいてしまったのです。早く教えてください」と書かれていて、あせりました。なんだなんだ、この反応は?

というわけで、ここでもレシピを公開してみます。お風邪の具合の悪い方は、試してみてね。
(よくわかりませんが、このスープに酔っ払ったメンバーが言うには、風邪の時の食べ物は、世界共通してなにかが同じなのだそうです。おかゆも、チキンスープも。なんだったっけ?塩分なんとかかんとかって言ってたなあ。ここが肝心よね。調べておきますねー)

レシピはこちら!

<材料>
にんにく・鶏肉(もも肉かあればもも肉のぶつ切り、骨がついていた方がおいしい)・玉ねぎ・ジャガイモ・ニンジン・お好みでセロリや香りづけにローリエ

塩・胡椒

①お鍋にグラグラに沸かしたお湯に、塩と皮をむいたニンニクを丸ごとたっぷり投入。こないだは13人分に大きめのニンニクひとたま分を投入しました。しばらくそのままにして、お湯にしっかりとニンニクの香りをつけます。

②続きまして、鶏肉を投入。しっかりとおだしが出ます。

③玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジンを投入。静かになったスープがまたグラグラし始めたら中火に。ここからはことこととお野菜がやわらかくなるまで煮ます。お野菜は、小さなお子さんがいる場合は小さく切った方が食べやすいけれど、大人だけだったらポトフみたいに大きいまま入れても食べ応えがあっておいしいですよ。
我が家は、玉ねぎは薄めに切りますが、ニンジンとジャガイモは結構大きく、ゴロゴロした感じを大切にします。ジャガイモによっては煮崩れる種類のものもあるので、大きい方がいいし、時間をかけて煮た方がお野菜からもおだしがでておいしいしやわらかくなるので、お子さんがいる家庭でも大きめで大丈夫です。

④お野菜がやわらかくなったら、塩と胡椒で味を調えます。胡椒は少しずつね。チキンの味が損なわれない程度に。

これだけです(笑)。

こないだは、前の晩に作ってかなり煮込んだので、ニンニクがほろほろに煮崩れていて、そのまま食べてもまったく臭くなく「おいし~!」と絶賛されていました。

これにカレールーを入れたら、深みのあるカレーにもなりますよー。お好みで色々アレンジしてみてくださいね。
by kakunobue | 2012-02-11 11:28 | 日記

かくのぶえ フリーライター 日記・エッセイ・詩・イベント情報・こどもメッセージ集。


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