嫌らしいモノ

先週はからだが絶不調だった。
締め切りの迫った編集の仕事を優先して、走りに行かなかったのが災いしたようだ。

首筋から肩にかけてがちがちに凝ってしまった。
さらに右手中指のつめの辺りが痛かったのだが、まあ、気のせいだろうということにして、ちゃんと対応していなかった。

すると首は左右上下に動かせないほど痛くなり、中指は指紋がなくなるかと思うほどに腫れあがり、まるで心臓が指先にあるかのように激しく脈打っていた。土曜日は指も首も痛くて眠れなかった。

日曜日に首の痛みのために鍼に行き、月曜日に真っ赤な指先を冷やしながら整形外科に行った。おばあちゃんみたいな生活だ。(ちなみに月曜日の夕方は、歯医者にも行った。病院めぐり。悲しい)。

首はいつもの慢性肩こりの経験から考えると、鍼のあとしばらくは痛みはやわらがないからしかたない。少し時間がたつのを待つ。
そして中指は、その場で中指の付け根の関節に麻酔注射を打たれて、そのあと切開とあいなった。びっくりした。でも、もうこれ以上腫れあがれませんと言うくらいにパンパンになっていたので、切ってもらえると知ってうれしかった。

「あー、これは見ておいた方がいいでしょう。ちょっと見てください」と先生。

爪の周りに黄色い膿が血よりもたくさん出ていた。こんなに化膿していたなら痛いわけだよ。

夜、30代の女性たちが心配してくれたので「私の嫌らしいモノがたくさん出たよ」というと、「私もあちこちから出したいー」という。もうひとりは、「出したいけれど、出しちゃったら私いなくなるかも。だって嫌らしいものでできてるんだもん」と言うので、みんなで笑った。

出したいねえ、自分の中の嫌らしいモノ。本当に全部出せたらすっきりするだろうにねえ。とわいわい。
ひとりは、嫌らしいモノが脂肪らしく、おなかや太もも周りを指でつついていた。
ひとりは、嫌らしいモノが心理的なものらしく、「存在が嫌らしい」などと言っていた。

指は2日間、通院して消毒してもらってずいぶん楽になった。少なくとも痛みはない。まだちょっと腫れているから、曲げるのにはひと苦労するけれど、この先は何も貼らずにじゃぶじゃぶ洗い物とかした方が治るのが早いというので一段落した。やれやれ。

しかし、嫌らしいモノのことを考えていて、さっきふと思ったのだ。


嫌らしいモノが、もしもなくなってしまったら、私、結構、つまらない。


周りを見回してみても、嫌らしいモノがある人の方が、なんというか、好きなのです。友だちでも、同僚でも。
これまで出会ってきた人たちや、今でも楽しいお付き合いをしている人たちは、得てして自分の、または周りの人の嫌らしいモノを受け入れ、時に慈しみ、のびのびと生きている人が多い。
嫌らしくていいかもです。

今朝、鏡をのぞいておどろいた。
痛かった首の、顔と鎖骨のちょうどまんなかあたりに、紫色の班がでている。大きい。血小板減少症のために時々こういう紫斑が出るんだけれど、こんな場所にでることはほとんどない。


なんか、ほんとに、嫌らしい。


嫌らしいんだよ。やっぱり。ちょっとやそっと出したってどうにもならないくらいに。
これも受け入れつつ、適当に隠しつつ、やっぱりのびのびやっていくしかないかな。
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by kakunobue | 2012-07-11 15:20 | 日記 | Comments(0)

かくのぶえ フリーライター 日記・エッセイ・詩・イベント情報・こどもメッセージ集。


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