いよいよ次の日曜日は、クリスマス礼拝です。
教会では、4つ前の日曜日からさまざまな待降節の催し物が繰り広げられてきました。
グリーンのリースに4本のろうそくを立てたアドヴェントクランツを用意して、日曜日の礼拝ごとに1本ずつ灯をともす。
ページェントの練習を重ねる。
ハレルヤコーラスに取り組んだり、聖歌隊がいつもよりちょっぴり難曲に挑んだり。
個人的には、アドヴェント第1週は西戸崎教会でゴスペルクリスマスのワークショップを、第2週は粕屋教会と大名クロスガーデンでクリスマスイベントを、第3週の今週は日曜日に備えてプレゼントのお料理やお菓子作りを計画しています。
所属している福岡有田バプテスト教会ではキッズバンドの奏楽による「もろびとこぞりて」の合唱を、教会員全員で取り組んできました。
とても心が踊ります。素敵な4週間です。
アドヴェントにはいるとすぐにやりたいのが、ツリーの飾りつけやリースの準備、そして聖家族のいる馬小屋の模型、クリッペまたはナティビティーの飾りつけです。
私は小さいものがとても好きなので、長年かけて集めた小さいナティビティーを、いくつも並べます。
高校時代の親友がくれたもの、横浜のお友だちが取り寄せてくれたもの、家族にもらったもの、カトリックの書店で求めたものなど。
今年は羊毛で聖家族と羊を作ってみました。
先日、このクリッペにまつわる愛らしい話を聞きました。
あるカトリック教会のクリッペには、ちゃんとイエスさまがおられなかったというのです。
馬小屋でお生まれになったイエスさまがおられないというのが腑に落ちなくてキョトンとしていると、「まだアドヴェントですからね。ちまたには早産のイエスさまもおられるようですが」。
本当です。
聖書には「月が満ちて」と書いてあるのに、どうしたことでしょう。満ちる前にあちこちですでにイエスさまがお生まれになられ、あるところでは寒風にさらされています。もっとお母さんのお腹にいたかったでしょうに。
多くのカトリック教会では、イヴの夜にそっとイエスさまを置かれるのだとか。
「毎日、羊の向きや位置をずらして、少しずつ馬小屋に集まるようにする司祭さまもいらっしゃいました。その動かすときの表情がなんとも言えずうれしそうでした」
なんて素敵なんでしょう。
1日1日、祈りを捧げ、救い主イエスさまの御降誕を心待ちにする。
喜びと愛と平和に満ちた過ごし方です。
年の瀬の慌ただしさの中のオアシスのような時間、大切にしたいものです。
寒さも厳しいけれど、心に灯りをともすひとときを味わって、クリスマスをお迎えしたいですね。