笑顔と祈りに支えられて

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のんびりと自分の時間を過ごしながら思い起こすのは、ヘヴンズガーデンに来てくださるお客さまたちのこと。

先週は、大分から縫い子スタッフが泊まりに来た。
いつもは1時間半で来られる高速バスだが、今回は3時間かかった。
たくさんのフキンに、愛らしい刺繍を施して持ってきてくれた。離れていても、ヘヴンズガーデンを思っていてくれる心がうれしい。

スタッフではあるが、ちゃんと予約して来る。

「地震はどうだった?」
「すごく揺れたよ。ほとんどの会社がお昼から営業だったけど、職場は朝から通常通りだった」
「大変だったね」
「湯布院とか別府がね、すごく大変みたい」

以前は仕事の休みを利用して、天神や博多に宿をとり買い物を楽しんでいたが、ヘヴンズガーデンができてからは糸島のクラフトや食べ物が気に入り、ヘヴンズガーデンを拠点に糸島巡りを楽しんでいる。

今回の目的はカフェとパン。
数件のカフェを巡り、食べている間中、「おいしい」と言い続けていた。
ヘヴンズガーデンでの食前には、スタッフの健康を祈ってくれた。

たくさんのパンを買って、元気のない友だちにあげるのだと笑う。すごくいい笑顔で、こちらまで幸せになる。
「満喫したー。また来るね」

本当に喜んでくれて、次の予約も入れて帰っていった。

翌日は、市内に住むスタッフやゲストが集まって「楽しい七輪の夕べ」を開催した。

ひとりは宿泊も予約していたが、前の夜に久しぶりに過呼吸の発作を起こして不安な状態という。熊本に実家があり、両親や妹家族の安否をずっと気づかっている。ゴールデンウィークに帰省する予定でいたが、余震も多いから今回は帰ってくるなと言われたそうだ。

「なにもできんと思うっちゃん」
「なんもせんでいいよ。そういう場所やけん」

当初は、5人の参加予定だったが、若いスタッフふたりも加わり、さらにその弟も加わり、最後にはジャックから電話。「今宿にいる。迎えに来て」

総勢10人の楽しすぎる夕べになった。
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みんなが帰って、お泊まりの彼女と夜遅くまで話して眠った。「苦しくなったら叫んで起こしてね」と言ったものの私が爆睡。

翌朝、起き出してきた彼女がいった。
「よく眠ったー。こんなにぐっすり寝たのは久しぶりよ」

満ち足りた笑顔に安堵した。

ゆっくり朝ごはんを食べて、雑貨屋に行き、カフェや海をめぐって自宅まで送った。
「すごく癒された。家を離れるっていいねえ」
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チャーミングな笑顔に私が満たされた。

その夜もぐっすり眠ったという。いつもは1度発作が出ると、そのまま気持ちが沈んでいって、しばらく尾を引くそうだが、今回は早く浮上できたそうだ。よかった。

20歳の長女からのラインの内容を教えてくれた。「ヘヴンズガーデンは護られてる場所だから」

私もそうだと思う。

なにもしなくても、なにも話さなくても、自分の時間と場所があるだけで安心する。
そこに祈りとちょっとおいしいものと笑顔があれば、他に何がいるだろうか?

来週は関東からのお客さまをお迎えする。
ちょっとおいしいもののために、今から準備を始めよう。
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by kakunobue | 2016-05-03 10:57 | 日記 | Comments(0)

かくのぶえ フリーライター 日記・エッセイ・詩・イベント情報・こどもメッセージ集。


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